【レビュー】「Lv2チート」第13巻 感想|家族と仲間、そして未来への一歩

漫画

はじめに

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」(Lv2チート)の第13巻が、2025年8月25日に発売されました。
漫画・小説・アニメと展開されている人気シリーズの最新巻ということで、今回も期待して読ませてもらいました。

ここでは、私が感じた見どころや印象に残ったシーンを紹介します。


今回の見どころ

  • 双子の誕生
    フリオとリースに子供が生まれ、にぎやかで温かい日常が広がります。家族の幸せがテーマとして強調され、これまで以上にシリーズに深みを与えました。
  • 異種族の壁
    異なる種族の子供に対して偏見や差別が描かれます。楽しいだけではなく、現実社会にも通じるテーマが盛り込まれていて考えさせられました。
  • 教育への挑戦
    フリオは子供たちの未来を考えて「教育を変える」ことに挑戦しようとします。異種族共存という大きなテーマに直結する展開で、今後のシリーズを動かす伏線になりそうです。

個人的に好きだったところ

私が特に心に残ったのは、バリロッサがついにゴザルへの想いを認めたシーンです。
魔族では一夫多妻が普通で、ゴザルも「ウリミナスとバリロッサ、両方でいい」という考えでした。
でも、人間であるバリロッサにはそれを受け入れられず、ずっと悩んでいました。

それでも2人がしっかりと話し合い、お互いの気持ちを確認する場面はかわいくて、とても印象的でした。文化や価値観の違いがあるからこそ、言葉で伝え合うことの大切さがよく出ていたと思います。

もうひとつ印象に残ったのが、差別や偏見をなくすために「子供の教育から変えていこう」とする展開です。
「子供の考えを大人が勝手に変えてしまうのはどうなんだろう?」と疑問に思う部分もありました。
でも、凝り固まった大人よりも、柔軟な子供の方が新しい価値観を受け入れやすいのかもしれない。そう考えると、教育を通じて未来を変えていこうとするフリオの行動に納得できました。


魔王軍の動き

今巻では魔王軍の動きも見逃せません。
現魔王ユイガードは自分の失敗を投げ出し、「魔王の証の腕輪」を放り出して逃げてしまいます。
みんなのためを考えて動くゴザルと、自分のことしか考えないユイガード。リーダーの姿勢の違いが部下の態度にも表れていて、「社会の縮図みたいだな」と感じました。

さらに、ユイガードが逃げた先には金髪勇者が登場。ツーヤや邪界の女神ヴァランタインとすでに行動を共にしている中で、ここに我の強いユイガードが加わることでどんな展開になるのか…。次巻が本当に楽しみです。


まとめ

  • 13巻は「家族の誕生」と「異種族共存」が大きなテーマ
  • バリロッサとゴザルの関係の進展が見どころ
  • 偏見や差別に立ち向かう教育のテーマが深い
  • 魔王軍の動きも次巻への大きな伏線になっている

癒しの日常とシリアスな社会問題が両方描かれていて、シリーズの良さを改めて実感できる巻でした。次の展開が待ち遠しいです。

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