導入:「運命なんて、誰が決める?」—その問いから始まる壮大な戦記ロマン。
日常から遠く離れた「戦乱の時代」を舞台にした壮大な物語。
少女が“運命の子”として立ち上がる瞬間に、胸が熱くなる。
恋と革命が交錯する名作『BASARA』を振り返ります。
📘 作品情報まとめ
ジャンル
少女漫画・戦記・ロマンス
著者
・田村由美
その他情報
・小学館(フラワーコミックス)
・巻数:単行本全 27巻 (完結)
・アニメ化:あり(全13話・1998年放送)
作者の他作品
・『7SEEDS』
・『ミステリと言う勿れ』
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あらすじ【ネタバレなし】
未来の日本。文明が滅び、独裁者「赤の王」が支配する荒廃した世界。
砂の村で生まれた双子、タタラと更紗。民はタタラを“運命の子”として崇めていたが、赤の王の軍勢が村を襲い、タタラは命を落とす。
タタラの名を継ぎ、少女・更紗が“運命の子”として立ち上がる――。
仲間と共に自由を取り戻す旅が、ここから始まる。
魅力①:圧倒的なスケールと緻密な構成
戦乱を舞台にしながらも、単なる勧善懲悪では終わらない。
群像劇としての完成度が非常に高く、登場人物ひとりひとりの信念が丁寧に描かれている。
敵味方の境界が曖昧で、「何のために生きるか」を問う構成が心に刺さる。
魅力②:恋愛と戦いの両立が絶妙
更紗と「朱理(シュリ)」の関係は、物語の中でもっとも印象的な軸。
互いの正体を知らぬまま惹かれ合う二人の関係は、切なくも美しい。
戦いの中で芽生える愛情が、単なる恋ではなく“希望”として描かれる点が見事。
魅力③:主人公・更紗の成長
初めは普通の少女だった更紗が、仲間を失い、裏切られ、それでも前に進む。
彼女の成長は読者自身の“生き方”を映す鏡のよう。
「強くなる」ことが決して“冷たくなる”ことではないと教えてくれる。
惜しい点
- 中盤以降、登場人物が増えすぎて整理がやや難しい。
- 戦闘描写よりも政治的・心理的要素が強いため、テンポを求める読者には重く感じるかも。
総評
少女漫画の枠を越えた「叙事詩」。
恋愛・友情・戦い、すべてが一つのテーマとして融合しており、読むたびに新しい発見がある。
1990年代の作品ながら、今読んでもまったく古びない普遍性を持つ。
おすすめする人
- キャラの成長と絆を丁寧に追いたい人
- 王道だけど深みのある少女漫画を探している人
- 戦いや革命をテーマにした群像劇が好きな人
- 『7SEEDS』や『暁のヨナ』が好きな人
まとめ
『BASARA』は、“自由とは何か”“生きるとは何か”を問う壮大な物語。
少女漫画という枠を超えた世界観と、心揺さぶるヒューマンドラマが詰まっている。
まだ読んでいないなら、1巻目からぜひ。
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一言メモ
初めて読んだのは学生の頃。
大人になって読み返すと、あの時見えなかった「更紗の孤独」や「朱理の葛藤」に涙が出た。
時間を経て、もう一度読みたくなる作品。

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